禁煙するメリット


まず第1に言えるのは。
お金が残ることです。
私の場合、禁煙する寸前には、1日6箱ぐらい吸うことがありました。
まあ、平均して5箱/日としても、1箱300円として、1日1500円!
1年間で、1500円×365日=547,500円。
10年間で5,475,000円、20年間で10,950,000円、そして
30年間で16,425,000円!
有り余るほどの資産を持つお金持ちなら、こういう使い方もよいでしょう。
さらに、個人消費を上げて、景気に貢献するとも言えるでしょう。
しかし、それだけのお金を使う価値は、タバコにはありません。
大金を使って、心身ともに蝕む。
まさに、喫煙は馬鹿げた行為です。

第2に、体力が増進します。
言い方を変えると、疲れにくくなる、疲労回復が早い、たくさんの距離を
歩ける、走れる。
体力は、本当に重要です。
疲れが残っていると、やる気や意欲といった、行動のスターターがない
状態に陥り、やるべきこともやれず、無力感や虚無感に襲われやすく
なります。
タバコを吸って、体力が奪われ、やる気を失い、無力感に陥る。
その無力感を紛らすために、またタバコを吸い、体力が奪われ・・・・・
といったマイナスのスパイラルにはまってしまいます。
こうなると、自分の能力を発揮することは困難で、自分よりはるかに能力
の低い体力だけはある人、の後塵を拝することになります。

第3に、タバコ臭が消えることです。
タバコの有害性にも書きましたが、タバコを吸うと、強烈な体臭が出ます。
ただ、これは、タバコを吸っていると、自分ではまるで分かりません。
自分の体臭も、他の喫煙者の発する猛烈な異臭も、分かりません。
気付かぬうちに、遠ざけられる。
喫煙者は、そんなハンデを負うことになります。
社会人の場合、よほど閉じこもって独りで仕事する人でない限り、そのハンデ
は避けられません。
タバコ臭は、恋愛感情をかき消すにも、十分なニオイです。

第4に、時間の拘束がなくなることです。
タバコを吸える場所は、10年前に比べて、本当に少なくなりました。
施設内禁煙、敷地内禁煙が、どこの職場でも広がりつつあります。
また、交通機関はもとより、レストラン、ショッピングセンターなどでも、喫煙
できる場所は、どんどん少なくなっています。
こうなってくると、喫煙者は、タバコを吸うために、施設外、敷地外、あるいは
喫煙できる指定の場所まで往復する必要があります。
喫煙時間と、喫煙可能場所までの往復時間。
下手をすれば、1本吸うのに10分(以上)ほど時間を浪費してしまうことになり
ます。
1箱吸うと、200分(以上)の浪費!
これだけあれば、価値ある本を1冊読めます。

第5に、仕事(勉強)の能率が上がることが挙げられます。
禁煙に成功し、タバコを吸いたい、という欲望が消えれば、自然と集中力
高まります。
また、タバコを吸いつつの読書は、かつて(喫煙者時代)至福の時でしたが、
タバコの灰を、ぼろりと落として、本やカーペットを汚してしまうことがありました。
そうならないように、灰皿とタバコの距離、位置を常に意識する習慣ができて
いました。
パソコンに例えると、メモリの何割かが、喫煙のために使われていて、他の作業
をする能力を落としている、という状態でした。
タバコをやめれば、誰でも、集中力が高まるし、同じ1時間でも、作業できる量、質、
また勉強の成果に、大きな違いが出ます。

第6に、次世代への負の遺産を減らせることです。
先に、タールは、DNAを直接攻撃(障害)すると述べました。
ニコチンや、一酸化炭素の毒性のほか、タバコには、数々の有害物質が含まれて
おり、自分の子や孫、あるいは大切な家族をも、危険にさらします。
私自身、父の喫煙のせいで、呼吸機能を障害したり、タバコへの依存性を持った
ことから、自分の子や孫には、絶対にこの負の遺産を継承すまい、と思っています。
私が接する子どもたち、そしてその親たちのためにも、喫煙しないことは公共の利益
に、かなうことと申せましょう。

第7に、自尊心を回復できます。
喫煙者は、必ず自尊心を失っています。
これだけ、タバコが有毒と判明し、禁煙外来には保険まできく、という時代になると、
どんなに鈍感な人でも、喫煙は悪い習慣であり、身体と心を痛めつけ、また社会の迷惑
になっていることを自覚しています。(依存症という病気でもあります。)
それでも、タバコがやめられないのですから、自尊心は自然と失われます。
悪い習慣を断ち、良い習慣を身につけ、社会のため、家族のため、自分のために頑張る。
それは自尊心のなせる業です。
犯罪や、社会的な悪を拒絶し、善良で、役に立つ自分であること。
自尊心は、人間をそういう方向に導いてくれます。
ですから、禁煙は、人間をよい方向に向けてくれると言えるのです。

第8に、自信が出てくるということが言えます。
「自信」とは、「自分にはできる!」という根拠のない信仰といってよいものです。
禁煙がむずかしい、と思っていると、心の中で、どんどん難しくなっていきます。
ところが、禁煙なんて実はカンタンであって、要領さえつかめば、あっという間に成し遂げ
られるものです。
「禁煙はむずかしい」と一般的に言われますが、それを達成すると、
「やればできるじゃないか」
と、いった自信が出てきます。
この自信は、今までできなかった他のことにも向かいます。
禁煙することによって、自信が出てきて、他の新しい分野に挑戦していく。
自然とそうなります。
喫煙していた膨大な時間が浮くのですから、。

私も、そして私の周りで禁煙に成功した人も、私の知る限り、ほぼすべての人が新しいことに挑戦
しはじめ、大きな成果をあげています。





まだまだたくさんありますが、禁煙に成功すれば、大きなメリットがあることをご理解
いただきたいと思います。




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